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医師の講演が熱かった!(IJET-29)

 
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子育て中の在宅翻訳者。 英語から日本語。日本語から英語。 専門は医薬分野。 京都在住。

仕事に記録的な西日本豪雨が重なりブログ更新が遅くなりました。皆さまがお住まいの地域は大丈夫でしたか?こちらは避難勧告や特別警報などでヒヤヒヤしたものの、被害はありません。

 

お亡くなりになった方や、被災なさった方の写真などを見ると心が痛みます。先の見通しが立たずにつらいと思います。普段から寄付をしている団体(プラン・インターナショナル)を通じてほんの気持ちですが送りました。まずは行方不明の方々が一日も早く見つかりますように。

 


 

さて、間が開きましたがIJET-29 Osaka の感想を書いていきたいと思います!

IJETでは再生医療と精神医療の医師による講演がありました。英語など翻訳とほとんど関係なさそうでしたので当初は参加するか悩んだのですが、結果的にどちらも参加して大正解でした!私が医薬の翻訳をしているから仕事の背景知識として役立つという面はありますが、そうではなくてもよい意味で刺激的だったと思います。お二人とも非常に熱心で、聴衆にご自分の考えや現状を伝えたい!という気持ちがビンビン伝わってきたからです。

 

まず受けたのが精神科の朴秀賢(Shunken Boku)先生による「精神鑑定入門」。先生は医師として大学病院で働く傍ら、精神鑑定(つまり事件の被疑者、被告人に対して行われることが特に最近よくある鑑定)をしていらっしゃいます。

病気のせいで犯罪を犯してしまったのかどうか。それを知るためにまずは「病気」と「正常」の違いから学びました。重要な事件では半年ほどかけて慎重に鑑定することもあるそうです。

 

有罪となるのか、無罪放免されるのか、それは非常に重い判断だと思いますが、その一端を担う鑑定医に特別な資格はないそうです。精神科の医師であることは前提だとしても、精神鑑定を学べる学部はほとんどなく、鑑定医の質は担保されていないし、大きな開きがあると聞いてこわくなりました。

 

過剰診断の問題やうつ状態などを起こす薬剤や身体的な病気などについても学べて勉強になりました。可知論と不可知論(病気と診断されれば自動的に責任が免除されるのか、病気といってもある程度責任を負える場合があるのか)についても難しかったですがもっと多くの人が考えていくべきだと思いました。自分や自分の家族が犯罪に巻き込まれてしまってからでは遅いですもんね。

 

話せる範囲で具体的な例を交えながらユーモアたっぷりに語ってくださいました。広く社会に受け入れられる鑑定基準と鑑定医育成のシステムができてほしいです!

 

 

次に田畑泰彦教授の「モノつくり技術からみた先端医療と生物医学研究ー自然治癒力を介して病気を治す再生医療を中心として―」。今、このタイトルをキーボードで打ち込んで改めてこのセッションのメッセージを感じました。

 

正直、受ける前は「再生医療について」くらいにしか思っていませんでした。京大の先生であることからも再生医療=iPS細胞関連の話だと思っていました。でも違います(少しはありましたが)。

 

タイトルにあるように、再生医療とは「自然治癒力を高める医療」だそうです。例えば切断されてしまった指が再びくっつくなど、体の自然治癒力を高めて病気などを治す医療です。iPS細胞は再生医療領域のほんの一部。それも本格的な実用化にはまだ年数がかかる。でも実はもうすでに実用化されている方法が他にあるのですね!iPS細胞の研究は大事ですが、それ以外の研究もいかに大事か、先生の熱意が伝わってきました。

 

具体的な例を多数見せていただき、医学の進歩に感動しました。また、医学だけではなく薬学(化学)や工学(モノ作り)と連携することの重要性もよくわかりました。分野間でもっと協力し合い、学びあうことで技術は進歩していくと思います。ぜひがんばってほしいです!

 

先生は組織工学(tissue engineering)、つまり体の組織を再生させるための方法論の重要性を熱弁していらっしゃって、そのあたりの用語解説は先日、サン・フレアアカデミーでお勧めされた「再生医療用語ハンドブック」に載っています。IJETの2週間前に受けたセミナーで薦められた本の共著者(表紙にはお名前が載っていません)が IJETで講演なさるとは直前まで気づいていなかったので、気づいたときにはその偶然にびっくり。当日は購入した本を持っていきました。

 

田畑先生のお話を聞いて、工学にグンと親しみが持てました。今まで特に興味をもてなかったのですが、どれだけこれからの医療に重要なのかがわかり、おもしろかったです!バリバリの大阪人で、笑いの絶えないご講演でした。

 

以上、メディカルのセッションについてでした。次はアメリカの翻訳試験について書きます!

 

カバーを外してもしっかりしたつくり。用語の英語表記も載っています。

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