校閲や校正の単発オンライン講座を受けています

昨年から日本語の表現を学ぶために何度か毎日文化センターさんの校閲講座を受けています。

 

最近、英語から日本語への和訳の仕事がほとんどで、そうすると必要な力は主に「英語の読解力」と「日本語の表現力」のふたつ(もちろん他にもありますが)。ソース言語を理解し、ターゲット言語で書き表す。いくら原文の意味が分かっていても、訳文に誤解を招くような表現があれば翻訳として成り立ちません。

 

ずっと日本に住んでいて日本語ネイティブなのですが、和訳の仕事が増えてくるにつれて「自分の日本語って大丈夫?」「実はちゃんとした日本語を書けてないんじゃない?」と自分に自信がなくなってくる機会も増えました。

 

それに、出版翻訳の仕事をしているとはいえ、特に出版翻訳の勉強をしたことはありませんし、出版社や書店などに勤めていたわけでもないので、本作りについては素人です。そこで、本が作られる過程についても知りたいと思うようになりました。

 

日本語の力を上げる方法の1つとして、また、本ができあがる過程を学ぶ方法の1つとして都合のつく限り校閲講座を受けています。先日受けたのは「書き手と読者のはざまで ― 本の校正どうしてる?」という回。新聞校閲との違いから始まり、本をどのように校正(ここでは校正と校閲は同じ意味で使っています)しているかを学べました。

 

今回は日本語の勉強というよりは、本作りをメインに学びました。「書体」と「字体」の違いや、表記統一の程度、媒体による校正の違い、常用漢字表とそれに関連する漢字の規準の変遷など知らなかったことが多く大変参考になりました。出版翻訳ではまず翻訳者が原書を日本語に訳し、訳文を出版社に提出した後、何度かゲラ(試し刷り)をやりとりして、その後、本として出版されます。今回はその出版社とのやりとりで恐らく編集者さんにとっては当然の知識を学べたのではないかなと思います。

 

本は日々読んでいますし、翻訳もしていますが、あまりこのようなことは知らずに読み書きしてきたので、こんな細かいことまで気遣って本は作られていたのかと驚き。出版に関わる方に改めて敬意を示したいと思います。

 

以下は先生の著書。セミナーで触れられたことも載っているそうで、読んでみようと思います。


校正のこころ 増補改訂第二版: 積極的受け身のすすめ

 

 

校正や校閲関係のセミナーは来月にも予約してあるので、専門家から聞ける本作りや日本語についてのお話がとても楽しみです。

 

新聞校閲記者の仕事 ミスを見逃さない技術

上記は日本翻訳連盟のセミナーです。間違いを見逃さないノウハウを学べるそうで、こちらは日本語力アップ、ミスのない訳文作りに役立つのではないかなと期待しています。