WBCの日本優勝で野球観戦が楽しい今日この頃!
この本の著者も野球好きだというエピソードが入っています。
ベストセラーになっているこの本。

静かな人というのは、内向的な人、内気な人のこと。
そのようなタイプの人が職場でどのように生き抜いていくか、その戦略を解説した一冊です。
もともと中国語で書かれた本。
英訳版のタイトルはQuiet is a superpower: The Secret Strengths of Introverts in The Workplace です。
最後にWorkplaceと書かれているとおり、主に会社(著者の場合は団体)で働く人向けなので、在宅でひとり仕事の自分は以前に職場で働いていた頃のことを思い出して読みました。
古傷が痛んだり、あぁ、あのときはこんなふうに対処すればよかったんだな~と学んだり。
はじめに自分が内向型かどうかを診断する簡単な質問リストがありました。
その回答によると私は内向型。
うすうす気づいていたけれど。
内向型でも、環境に合わせて外向型のような振る舞いを習得していくことは多いので、合わせ持った性格になっている人もいるようです。
内向型はよく考えるための時間が必要で、パッと対応するのはあまり得意ではない、とあり、(じゃあ私は通訳苦手かも……)と納得しました。
外向型は反応が早いけど、慎重さが足らない場合もある。
お互いの短所を知りつつ、長所を引き出すことで、よいパートナーやチームとして働けるようです。
内向型にはスピーチが向いているという視点は新鮮で驚きました。
相手と臨機応変なやりとりをする必要がなく、事前に準備しておけるからだそうです。
心に残った部分が多くありましたが特に
「死ぬこと以外の苦労は人を強くする」
という格言の紹介はよかったです。
ちょうど疲れているときにその部分を読んだので、このしんどさを乗り越えたらレベルアップした自分がいるかもしれないと思えました。
パーティーなど社交の場やネットワーキングの場面でどのように振る舞ったよいかについても書かれています。
私が以前訳した『ネイティブが教える 日本人研究者のための国際学会プレゼン戦略』と共通しているところがあってうれしくなりました。
www.kspub.co.jp

「静かな人」の戦略書──騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
おとなしい人が自己肯定感を上げたいときにもおすすめです。
WBCは終わったけど、高校野球はまだまだこれから。
テレビ観戦を楽しみます!