翻訳者の暮らし

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ほんやく検定:直前の準備と本番の時間配分

明日はJTFほんやく検定の受験日ですね!受験なさる方、がんばってくださいね!

 

去年と一昨年に1級に合格したのですが、そのときにどのような時間配分で訳文を作成したのか書いてみます。

試験時間は2時間。その内訳は次の通りです。

・0~45分(45分間):原文を理解

・45分~1時間半(45分間):訳文作成

・1時間半~2時間(30分間):見直し

 

つまり、最初の45分間は訳出せず、ひたすら原文を十分に理解することに努めました。わからない言葉の意味を調べることはもちろん、背景情報を調べたりして原文に明確に書かれていなくても原文を書いた人が前提条件として持っている知識を調べました。その後、約45分間で訳文を作成し、最後の30分で見直しをしました。

 

ちなみに1級に合格できなかった頃は、この最初の原文理解の時間がもっと短かったです。最初の頃は10分程度だったかもしれません。比較的すぐに訳文を作成し始め、わからないところが出てくるとその都度、調査していました。

でもそれでは結果が芳しくない。過去問の解説なども読み、自分はまだ原文理解が甘いなと判断し、焦る気持ちを抑えてまずは完璧と思えるほど原文を理解するように努力しました。

 

でも2時間の試験時間はあっという間に過ぎます。そのため受験開始前に辞書や参考書籍を揃えておくことが大事です。自宅受験ですので辞書などは使い放題。使用する予定のハードディスク収納型の辞書やオンラインの辞書をあらかじめ立ち上げておきます。

 

訳文作成は私の場合、ワードの表を作って行いました。以前、学習手順はこんな感じですという記事を書きましたが、その手順です。

原文 訳文
・・・・・・・・・・・・・・・ *******************************
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

 

上記のような表を作って、訳抜け防止に努めました。なお、ほんやく検定では原文のタイトルも訳出対象であることが多いのですが、このタイトルの訳抜けがとても多いそうです。要注意です!

 

では受験なさる皆さまの日頃の成果が発揮できることを祈っています。認定証が送られてきますように~p(^^)q

certificate and timer

 

 

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