翻訳者の暮らし

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よく使う辞書:「てにをは辞典」

先日、机に置いていた「てにをは辞典」を見た娘に「『てにをは』の『て』って何?」と聞かれました。

 

ほんとだ。今まで考えたことなかった。

 

確かに「私に」「私を」「私は」は言えるけど「私て」は言わないよね~!

 

娘と不思議がった後、語源を調べてみたらこれは漢文の読み方から来ているんですね!(ご興味あれば「てにをは 語源」で検索してみてください)

 

 

そんな「てにをは」がタイトルについた「てにをは辞典」は、特に和訳で言葉を探すときによく使う辞典です。

 

 

普段、PCにインストールした辞書を使うことが多いのですが、「てにをは辞典」は紙の辞書しかなく、紙の辞書ではよく使う辞書ナンバーワンです。

 

英語のコロケーション辞典はよくありますが、日本語のコロケーション辞典は少ない。「てにをは辞典」は語と語のつながりを調べたいときにとても便利なコロケーション辞典。

 

 

いつもは調べたい語を引くだけなので気づかなかったのですが、この記事を書くために解説を探すと、ちゃんと活用例が載っていました(あたりまえか)。

下の写真にあるように、例えば「愛」につながる言葉を探したいとすると、「愛があふれ出る、生まれる、輝き渡る」、「愛をあきらめる、味わう」「愛に生きる、打たれる」などと助詞別に、また「心から、本気で、永遠に(愛する)」など修飾する言葉を探すことができます。

 

 

 

 

翻訳中に英語の意味を英和辞典で調べたとして、その語義にしっくり来るものがなかったとき、この辞典を引くと多彩な表現が載っているのでそこから訳語のヒントをもらえることがあります。

 

 

 

 

Amazonの購入履歴を見ると、私は2011年に購入しているのですが、今でも特に和訳の案件中は毎日のように利用していてとても助かっています!

 

てにをは辞典

詳しい内容はこちらから 三省堂 「てにをは辞典 」

 

内容がいいのはもちろんですが、箱のデザインもかわいらしくて好きです。

 

 

 

なお、「てにをは辞典」の第二弾として「てにをは連想表現辞典」という本もあるのですが、こちらは持っていません。「てにをは辞典」で満足しているので……。

 

 

参考になればうれしいです。

 

ではまたー。

 

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