翻訳者の暮らし

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翻訳フォーラム・シンポジウム2023のアーカイブ視聴中

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オンラインで開催されたシンポジウム。そのアーカイブを少しずつ視聴しています。

 

翻訳フォーラムさんというのはこちらのこと。

twitter.com

 

丸1日を使って翻訳をめぐる英語や日本語の文法のこと、勉強方法、仕事のやりとり、辞書などについて貴重な情報がシェアされました。

 

 

1ヵ月ほど視聴期間はあるのですが、全体が6時間と長時間なのでゆとりはありません。

 

若干焦りつつ、ときに難しさに頭を抱えながら動画を見ています。といっても知的好奇心が大いに満たされる楽しい講義です。

 

 

今のところ動画を見ながら部分的に再読することにしたのは、日本語文法の本。

 


日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

 

一年ほど前に購入して読んだのですが、「は」と「が」の使い分けなどについて再確認しました。

 

英語の翻訳といっても、特に和訳では実際に出来上がる日本語がどれだけ正しく、きれいで、読みやすいかが重要(もちろん他にも重要な事はありますが)。

 

そのような訳文を書くために国語辞典などで日本語を調べる事があり、その際に文法を知っていると理解が早くなります。

 

英語力があるのは当然として、日本語の文法も大事というのはそのような背景からです。

 

 

この本を読む前、日本語の文法用語は情けないくらいすっかり忘れていました。

 

最初に本を読んだときにはある程度覚えたのですが、期間がたって忘れてしまっていたのでよい機会でした!

 

 

手元にあったこちらの本なども開けました。

 


医学英語の基本構造II

 

タイトルに「英語」とありますが、日本語の文法についても詳しく載っています。

 

例文がメディカル関連なので慣れていないと難しいと思いますが、逆にこの分野の翻訳に関心のある人ならこの本の方が実践的に例えば「は」と「が」の使い分けを学べてよいと思います。

 

それに、「は」と「が」の使い分けを説明する方法は一つではなく、複数の説があるという事もわかって理解が深まると思います。

 

 

アーカイブで芥川龍之介の作品が題材に取り上げられていたのを見て、私も手元にあった上橋菜穂子さんの「鹿の王 水底の橋」を本棚から取り出して、実際に「は」と「が」がどのように使われているか確認していきました。

 

実際に手を動かして、確認。

 

産業系や文学系にかかわらず、自分が書いてみたいと思う文章をお手本にするといいですね。

 

では今日はこの辺で!

 

 

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ツイートまとめ

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『「好き」が「才能」を飛躍させる』を読みました

ショパンコンクールに出場した角野隼人さんのお母さまが書いた本ということで手に取りました。

 

角野隼人さんを知ったきっかけは、ゆずの曲でピアノを弾いていたから。

 

YouTubeチャンネルを知って登録して見守っていたら、ショパンコンクールに出たり、ニューヨークに移り住んだりと世界を舞台に活躍していらっしゃって尊敬しています。

 

 

ピアノも勉強もできて、YouTubeなどで話す姿は謙虚で優しい。

 

海外ではもちろん英語でコミュニケーションをしている。

 

 

子を持つ母としては「どうやったらこんないい子に育つの?!」と知りたくなる。その背景が分かる一冊です。

 

 

お母さまがピアノの先生だというのは知っていたのですが、指導者として試行錯誤しながら親も子も共に成長していったのだということがよく分かります。

 

私も幼稚園の年長から中3までピアノをやっていたので少しは状況が分かるのですが、ピアノの練習って単調なことが多いです。

 

何事もそうでしょうが、発表会は華やかでもそこに至るまでは地道な訓練。

 

 

それでも子どもがピアノをきらいにならず、レッスンを続けるために楽しませる工夫がたくさん書かれていました。

 

子どもたち(お子さんはふたりです)が小さかったころの楽譜も掲載されているのですが、その書き込みがすごい。

 

うまくなる子はこれだけ考えて書き込んでいるのかとびっくりしました。

 

ゲームのようなルールを作って練習をしていたそうで、その成果かもしれません。

 

 

ヤマハから出版されていることもあって、リトミックなど音楽教育についてもページが割かれています。

 

そのあたりは必要に応じて参考にすればよいと思うのですが、個人的にはピアノに限らず子どもの好奇心を大切にして、才能を見つけ、伸ばす子育てに興味を持ちました。

 

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「好き」が「才能」を飛躍させる 子どもの伸ばし方

 

 

子が小さいころはできる限り(量より質)一緒に過ごして、好奇心を育てる。

 

思春期にはできるだけ口を出さず、寄り添う。

 

この塩梅が抜群。

 

本を読みながらそう思いました。

 

 

なかなか真似できないと思うところも多かったのですが、自分もトコトン子育てを楽しみたいです。

 

うちの子どもは今、高1で、この本によれば回り道をすることもある時期。

 

親から見てそうであっても、必要な回り道かもしれない。

 

子どものペースを邪魔しないで、でも放任しないバランスを取れたらいいな。

 

 

 

息子の角野隼人さんのピアノ演奏。どれも良いのですが、カオナシなどの映像効果が不思議で幻想的な「千と千尋の神隠し」のリンクを貼ります。


www.youtube.com

 

ご興味あればチェックしてみてください(^^)

 

 

 

 

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