翻訳者の暮らし

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訳文チェックに使う音声読み上げ機能

JTF翻訳祭のアーカイブ動画を引き続き見ています。

 

翻訳後の見直し方法として、機械に訳文を読み上げさせる方法が紹介されていました。

 

私もこれは効果を感じていて、たいていやっています。

 

 

使うソフトとしては、Microsoft Wordの「読み上げ」機能か、一太郎の「詠太」。

 

今まで日本語だけの時は「詠太」を使い、英語まじり、または英語だけの時は「Word」と使い分けてきました。

詠太(一太郎2014)

www.justsystems.com



私の持っているバージョンの「詠太」は英語の読み上げが苦手なためです(最新版は改善されているようです)。

 

一方で速度調整ができたり、男性か女性かなど読み上げる人を選べたりするところが使いやすくて、日本語では「詠太」。

 

 

Wordのいいところは英語の読み上げが流暢なところ。

 

そして、Wordを使うことは多い一方で一太郎は見直し段階でしか使わないので、気軽に使えるというところがメリットです。

クイックアクセスツールバーに登録しています



 

しかし、Wordは読み上げたい箇所(文字)を選択しておく必要があります。

 

そして、その最初の語が英語なら英語しか読み上げてくれません。

 

途中に日本語が混じっていても、飛ばされてしまう。

ショートカットを自分でAlt+Aと決めて設定しています



 

 

ところが!

 

新しい機能がいつの間にかできていたのですね。

 

今まで「読み上げ」機能を使っていたのですが、「音声読み上げ」機能があることに気づきました(もう有名なのかもしれないけど)。

 

Microsoft Word「音声読み上げ」

 

「音声」が頭につくこの機能、事前に文字を選択する必要がない!

 

英語と日本語が混じっていても、カーソルを置いている場所からストップするまで(又は文章が終わるまで)ずっと読み続けてくれます。

 

そして速度調整ができる!

 

 

 

男性と女性の声も選べるし、すばらしいですね!

 

 

 

特に速度調整ができるところが気に入りました。

 

そして、私の場合、和訳でも英語のまま残す単語が時々あるので、その時にわざわざ日本語を先頭にして選択する手間がなくなって楽!

 

 

 

 

以前の「読み上げ」機能から比べて日本語の読み方の正確性も向上したと思います。

 

新しい「音声読み上げ」でも漢字の読み間違えはありますが、前よりは多くない(前は漢字の読み間違えが多すぎるのがストレスで、比較的少ない詠太を使っていたという理由もあります)。

 

 

ただ、不思議なのですが日本語と英語しかない文書なのに、急に日本語を中国語として発音したり、英語をフランス語やイタリア語など(多分)として発音したりします。

 

でもそれはたまになので許容範囲。

 

 

ショートカットも既にあって、CtrlとAltとスペースキーを同時に押すと読んでくれます。

 

ちなみにMicrosoft 365を使っています。

www.microsoft.com

 

 

なお、私は自分の訳文の見直し段階に使うだけでなく、原文を読ませることもよくあります。

 

特に原文が英語の場合、英語を目で読むだけでなく、耳から音声として聞くことで理解しやすくなると感じています。

 

それに読むスピードが上がります。

 

これは個人差があるでしょうね。

 

 

私は耳から情報を得ることが元々好きなので(ポッドキャストやオーディブルも、子どもの頃はラジオも愛用)、仕事でも音声で聞けるものはそうすることがよくあります。

 

和訳をチェックするときに、原文の英語を音声で流しながら、和訳を目で追って間違いがないかチェックすることもあります。

 

 

ただ、音声を流すためにはそのための時間を用意する必要があるので、原文にしろ訳文にしろ全部を流す時間がないと判断すれば、特に理解しにくい原文や、違和感のある訳文だけを流すこともあります。

 

 

Podcastなどで人のナレーターがAI音声に変わられてしまうのはがっかりですし、それがいやで聞かなくなった番組はありますが、実務目的で使う場合にこの機能はとてもありがたいです。

 

 

 

 

ご興味あればぜひ使ってみてください。

 

私の今のバージョンでは「校閲」タブにあります。

 

ちなみにショートカットキーを登録するときに必要なコマンド名は「読み上げ=SpeakStopSpeaking」「音声読み上げ=ReadAloud」だと思います。

 

 

 

客観的に訳文を見る一助となるので、エラーを拾いやすくなると思います!

 

 

 


Microsoft 365 Personal(最新 1年版)|オンラインコード版|Win/Mac/iPad|インストール台数無制限(同時使用可能台数5台)

 

 


ジャストシステム 一太郎2023 プラチナ 通常版

 

 

ちなみに、JTF翻訳祭で、翻訳のチェックは一度見直し工程を決めたら変えてはならないと話されていました。

 

私はこの音声機能を使うときと使わないときがあるので、そういう意味では改善していかなければならないと思っています。

 

 

 

 

 

ところで

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ユーザーのホーム画面(画像の一番下)に表示されている数字に先ほど気づきました。

 

300記事達成!

 

そこそこの量を書けたな~と感じています。

 

以前、よく書いていたアメブロは1200記事ほど。

 

合わせれば1500記事を越えます。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございます!

 

そろそろ区切りをつけようかなと最近、考え始めています。

 

定期的に書くのは今年いっぱいにしようかな、とか。

 

もしかしたら今までの記事を非公開か限定公開にするかも。

 

 

決心したらここに書きますね。

 

では!

 

 

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