10月15日、日本翻訳者協会の医学翻訳グループ"JATPHARMA"のセミナーが京都駅前のキャンバスプラザ京都で開催されました。
コロナ前に何度か参加していたセミナー。
私にとっては約4年ぶりの対面!
とても楽しかったです!
京都駅を降りてすぐにある京都タワー。
秋晴れのよいお天気でした!
セミナー自体はずっと室内でしたが。
他の部屋でもさまざまな催しが開催されていました。
最初の講義「免疫の仕組みと抗体医薬」。
普段からメディカル関連の文書を訳すことが多いとはいえ、免疫の詳しい仕組みや抗体医薬の知識が必要になることはあまりありません(私の場合。一口にメディカルと言っても幅が広いのです)。
基本的なことはわかっていたけど、難易度が結構高くて知らないことがたくさん。
大変勉強になりました!
「インフレに負けない! 翻訳価格アップの方法」は単価交渉がテーマ。
さまざまなものが値上がりし、賃上げ交渉が成功することも多い昨今。
翻訳価格も上がってもらわなければ困りますよね!
フリーランス翻訳者にとって頭の痛いインボイス制度への対応についても考えるヒントをいただきました。
下請法など税務や法律についてもフリーランスは身を守る程度には知っておかなければなりませんね。
「メディカル分野における英訳ポストエディットの方法」は英訳のポイントとPEの実践。
実際にお題をいただき、ポストエディットを体験しました。
各自がスマホなどで入力すると、匿名で他の参加者の訳と比較できるシステム。
文脈を想像して訳語のアイデアを出し合うなど参加者同士、盛り上がりました。
"Collaborative PTE-ing of drug safety text"は数人ずつがグループになってPEするワークショップ。
参加者からよいアイデアをたくさんいただき、私はひたすらそれを書き留める係になりました。
それぞれのグループが修正したら、それを持ち寄って、1つの文書として全体を眺めるスタイル。
時間がちょっと足りなかったけど、少人数でまず話し合うところで他の方々からお知恵をいただきこちらも勉強になりました。
終わったあとはここから出て、懇親会へ!
日中はもちろんのこと、夜も大変盛り上がりました。
なかなか大っぴらに話せない情報があちらこちらから出てきて、現実的に本当に助かります。
やはり直接、対面して話すのは楽しいですね!
訳し方のヒントや、背景知識を多く教えていただけましたし、リアルの場だとそれが頭に残りやすい気がします。
難しい知識は数時間後に抜けていくのはリアルでもオンラインでも同様かもしれませんが。
でも大切なことは頭に残りやすいですね。
実際にどのように働いているかをいろんな方から少しずつ聞けて、視野が広がりました。
これからもがんばろう!
単純ですがそう思えた1日でした。
このような会にご興味あれば、今後もJATで企画があると思うのでホームページをチェックしたり、会員になっていただければと思います。
会員になると過去のイベントの動画を見れますよ。
今回のイベントもいずれ、動画がアップされるのではないかなと思います。
今回の案内ページ:
JATについて:
当日紹介のあった書籍:
2ヵ月ほど前に発行された新しい本!
「小説みたい……」という気軽さからだんだんと難しくなるようですがこれも新しい本。
第1版は10年以上前に読んだことがあって、とても分かりやすくてよかったです。今は第2版が出ています。