翻訳者の暮らし

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JTF翻訳祭アーカイブ動画と医学英語

少しでも翻訳祭のアーカイブ動画を見ようと隙間時間を活用しています。

 

以前はPCでだけ見ていたのですが、スマホでも見るようになりました。

 

先日見終わったのは「Medical Englishのバイブル、AMA Manual of Style 第11版を60分で網羅?!」という池上小湖さんの講演。

 

医学英語で標準となるAMAのスタイルガイドは前版(10版)を紙で持っているのですが、最新版は持っていません。

 

オンラインで利用しようかなと思ったりもしていたので、今回のセミナーはとてもありがたかったです!

 

 

昔と今で使うべき単語が変わってきたトレンドについてや医学英語ならではのパンクチュエーションなど、大変勉強になりました。

 

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https://academic.oup.com/amamanualofstyle

 

 

講演資料はもちろんのこと、事後配付資料もあり、その中でこれは今まで見逃していた点だと思ったことがあります。

 

Avoid multiple hedges(複数のヘッジを避ける)、という医学英語のチェックポイントです。

 

ヘッジ、またはヘッジングなどと呼ばれるのは、はっきり断定しない表現。

 

例えばmightやpossiblyなどを使うことです。

 

 

文章ではっきりいいたいときもあれば、曖昧にしたいときもある。

 

曖昧にしたいときにmightなどを使うのはよいのですが、一つの文章に2つも3つもこのような言葉を使うと、結局その文章の存在意義がなくなるということのようです。

 

 

 

また、Further studies are neededという言葉も避ける。

 

さらに研究が必要なのはたいていの場合、当たり前。

 

このようなぼんやりとした文ではなく具体的に何が必要かを述べる。

 

 

 

今までFurther studies are neededというフレーズは何度も見てきた気がするのでなるほどと思いました。

 

原文がそうなっていて、それを翻訳するときにはどうしようもないですが、前後のフレーズと組み合わせて具体的に訳せるのであればそうした方がよいのでしょうね。

 

webjournal.jtf.jp

 

 



アーカイブ動画はまだたくさん残っています。

 

がんばって引き続き学習します!

 

 

 

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