前回の更新から1ヵ月以上たちましたがお元気ですか?
こちらは例にもれず家族で新型コロナの洗礼を受け、怒濤の夏でした。。。
前回、広島旅行記を書きましたが、ここでうつったものではなく、日々の生活でうつってしまったのでどうしようもない気がしました。
私の仕事がそれほど忙しいときではなく、子どもも夏休みだったので学校を欠席する必要もなく自宅にいられたのは幸運でした。
ありがたいことに今は後遺症もなく普段どおりの生活をしています。
健康が1番ですね!
仕事はあまりできない夏でしたが、隙間時間で読書をしたり、翻訳関係のオンラインセミナーを見たりしました。
一年ほど前から「ビブリア」というアプリで読んだ本を記録しています。
冊数を下記のようにグラフにできたり、表紙を俯瞰できたりするのが楽しいです。
このサンタみたいなおじさんがしゃべるのもほんわかします。
その「ビブリア」を見ながら読書記録を書きました。
まずは、今回ご紹介する本の中で1番衝撃的だった本。
アガサ・クリスティーの「終りなき夜に生まれつく」 (Endless Night) です。
貧しい青年がお金持ちの女性と結婚するのですが、不吉な陰がつきまとい…という物語。
ポアロやミス・マープルなどのシリーズものではない中ではランキング上位だったので手に取りました。
ミステリーを好きな方にはぜひ読んでいただきたいです!
この他に「葬儀を終えて」も読みました。
これも予想もしない犯人だったのでよかったです。
「死との約束」はポアロシリーズです。
エルサレムが舞台で、異国の風景も楽しめます。
アガサ・クリスティーの本選びの参考にはこれが便利です!
アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕 (クリスティー文庫)
翻訳書のミステリーとしては「自由研究には向かない殺人」も読みました。
タイトルがユニークで印象に残りますね。
女子高生が過去に起きた事件を再検証する物語。
アガサ・クリスティーとは打って変わって一気に舞台は現代へ。若者らしくSNSを酷使して真犯人に迫ります。
結構大胆な捜査もするので違和感もありましたが、全体的にはとてもおもしろかったです。
洋書もぼちぼち読んでいます。
俳優イーサン・ホークが書いた"A Bright Ray of Darkness"はペーパーバックで読みました。
A Bright Ray of Darkness: A novel (English Edition)
作家としても評価されているようですね!
そして話題となった「クララとお日さま」。
こちらは英語のAudibleと日本語の単行本で楽しみました。
読み上げてくれると内容を吸収しやすくなるのでAudibleは気に入っています。発音も良くわかりますしね。
日本語だと違うイメージになるのもおもしろいです。
原書、翻訳書、どちらも味わい深くて良かったです。
次に翻訳関係の本。
翻訳者の渡邉ユカリさんによる一冊を読みました。
翻訳者になるためにはどうしたらよいのか知りたい方や、もう仕事は始めているけど他の翻訳者がどのようにしているか知りたい方にお勧めです。
私も翻訳の仕事をしていますが、「同じ、同じ!」と思うところ(育児との両立など)と、「これは考えたことがなかった」(Quoraの活用など)があって大変興味深く拝読しました。
「良い対訳を大量に読む」大切さについても紙面が割かれていて、私も続けていこうと思いを新たにしました。
定期購読している「通訳翻訳ジャーナル」も届いています。
特集は、「プロになるためにすべきこと」。
SDGsについても詳しくて、興味を持ちました。
連載の「専門分野の通訳に挑戦[製薬編]」は以前からお気に入りです。通訳者向けですが、翻訳でも使える知識が凝縮されているので頭の整理になってとてもいいです。
通訳といえば、先日つーほんウェビナーに参加したときの特典で、「通訳の仕事 始め方・続け方」に当選し、電子書籍をいただきました。感謝!
通訳者になる計画はありませんが、調査の方法や、通訳者の方々の体験談を特に興味深く拝読しました。
調べ物の必要性は翻訳者と共通しているものの、やり方は少し違うので参考になりました。
翻訳というより英語関連ですが「杉田敏の現代ビジネス英語」を続けています。
音声DL BOOK 杉田敏の 現代ビジネス英語 2022年 秋号 (3) (語学シリーズ)
秋号が届いたばかりです。
英文読み上げスピードを1.5や2倍にして聞くこともあります。
そうすると、1倍に戻したときにものすごくゆっくり、はっきりと聞き取れてうれしくなります!
子どもと一緒に読んでいる本も数冊ありますが、そのうち一冊だけ。
ヨシタケシンスケさんの育児体験がイラストと簡単な言葉で綴られています。
「育児あるある」に共感したり、父親と母親との目線の違いに気付かされたりしておもしろいです。
それからこれは新しく買った本ではありませんが、「てにをは辞典」をJTFジャーナルで紹介させていただきました。
翻訳、特に英日翻訳で欠かせない一冊です。
私の前には中野真紀さんが「日本語の作文技術」、私の後には児島修さんが「英語の新常識」を紹介しています。
私も両方の本を持っていて、どちらも好きなので、どうぞそちらもチェックしてみてください!
JTFジャーナル 私の一冊『てにをは辞典』第8回:英日翻訳者 笠川 梢
最後に少し宣伝をさせてください(^^)
訳書の『ネイティブが教える 日本人研究者のための英文レター・メール術』と『ネイティブが教える 日本人研究者のための国際学会プレゼン戦略』の電子書籍版が刊行されました!
Kindleなら読んでみたいと思ってくださっていた方もいるかもしれません。
ぜひチェックしてみてください(^^)/
『ネイティブが教える 日本人研究者のための英文レター・メール術』
『ネイティブが教える 日本人研究者のための国際学会プレゼン戦略』
(リンク先の[購入する]からお好きな書店を選択してください)
なお、残念ながら『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』の電子書籍版の発行予定はありません(契約上、できないようです)。紙版だけですが、論文英語が一冊にギュッとまとまっています。英語論文を書く方にお勧めします。
『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』
何か気になる一冊はありましたか?
皆さん忙しい毎日だと思いますが、時間をうまく使って読書を楽しんでいきましょう!