翻訳者の暮らし

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「フリーランス翻訳者のための健康管理術」

先日Zoomを使って実施された、2022年度第3回JTF関西セミナー「自分の心身を自分で守ろう!フリーランス翻訳者のための健康管理術」を視聴しました。

 



 

フリーランス翻訳者の健康に特化して医師がご講演くださるという贅沢な企画。

 

フリーランス翻訳者人口なんて日本の中でほんの一部だと思うので、時間と手間を割いてくださったことに感謝しかありません!

 

 

内容としては、基本的に座り仕事の翻訳者が「健康で」働き続けるための工夫。

 

例えばメタボリック症候群や不眠に気をつける、同じ姿勢を長時間続けない、がん検診を受けることなどがありました。

 

また、翻訳者は女性が多いので、特に女性に症状がよく出る更年期障害についても解説がありました。

 

 

心に残ったキーワードは

 

・コンディショニング

 

・持続可能

 

・朝日

 

です。

 

         

コンディショニングは、よくスポーツ選手が試合で実力を発揮するために日々、自分の状態を整えておくこととして重要視されています。

 

翻訳者も同じで、質の良い翻訳をするためには、自分の心身の状態を整えておくことも仕事のうちなのです。

 

あまりそのような考え方をしたことがなかったのですが、スポーツ界以外では根性論、精神論がはびこっているという言葉に確かにと思いました。

 

そういえば『コンビニ人間』という本では、コンビニ店員の主人公が、しっかり睡眠や栄養を取り、身だしなみも整えて仕事に臨むことも含めて給料が支払われていると店長に言われた、という趣旨のことを話していました。

 

フリーランス翻訳者はたいてい複数の会社から報酬を受け取るのでそのような意識を持ちにくいと思うのですが、ここは意識を変えていくべきだと思いました。

 

 

        

 

 

持続可能というのは、自分が続けられるやり方を見つけるということ。

 

私も1日1万歩を歩きたいとか、毎日、栄養価の高い食事を自炊したいとか何度も思ってきましたが、「持続可能」ではなかったかもと気づきました。

 

自分のできる範囲で、「続けられるもの」をやっていこうと思いました。

 

 

 

朝日、というのは、朝、日光を浴びる大切さ。

 

在宅ワークなので、通勤がなく、朝日を直接浴びることは少ない日々を送っています。

 

でも朝日を浴びることで、体の調子が整うとのことでした。

 

私の場合、朝に光を浴びるのは週2回のゴミ出し程度。

 

洗濯も部屋干しです。

 

午後早い時間に買い物など外出する用事を済ませることが多いのですが、これを前倒ししてみようかなと思いました。

 

納期が迫っているときは難しいと思うので、これも「持続可能」な形で、できる日は午前中、早い時間に外出したいと思いました。

 

         



最後に先生が、翻訳者というのは文化の垣根を乗り越えるすてきな仕事だと思うのに、そんな縁の下の力持ちが例えば3日徹夜して自分を犠牲にして……というのはいやだな(そうじゃないと思いたい……)とおっしゃっていました。

 

どうやら受講者の反応から翻訳者のリアルを垣間見て、先生が今までお持ちだった翻訳者のイメージを壊してしまったようです。

 

文化の下支えをして、文化の架け橋となっている翻訳者に、文化的な生活をしてほしいとおっしゃっていて、ちょっと恥ずかしいやら情けないやら。

 

 

睡眠を削って仕事するというのは翻訳者によくある姿だと思うのですが、翻訳者にかかわりのない方からは、もっと優雅で文化的な生活を送っているのだとイメージされているかもしれないですね。

 

私も小さい頃は翻訳家=作家のようなイメージで、文化人っぽい立ち位置かと思っていた気がします。

 

でも実際に翻訳の仕事をしていると、どちらかといえば作家よりは漫画家の生活のほうがイメージに近い気がしています。

 

締め切りを抱え、深夜まで机に向かう不健康な生活。

 

ま、これも私の個人的な漫画家のイメージなので、リアルは違うのかもしれませんが。

 

 

でも翻訳業界以外の方には、翻訳の仕事をもっとおだやかなものと思っていらっしゃる方も多いのかもしれない。

 

(私が知らないだけで、ゆったりとした生活を崩さずに翻訳の仕事をしている方もいるのだとは思います)

 

 

良いイメージをちょっとでも壊さないためというわけではありませんが、私ももう少し人間らしい生活をしたいです。

 

自分のことを後まわしせず、コンディショニングを整えていきたいと思いました。

 

 

 

            



 

 

終始、和やかな雰囲気で進んだセミナーで、先生お二方と司会とのやりとりがとても楽しそうで、自然と健康を大切にしたいという気持ちになれました!

 

 

このセミナーはJTF(日本翻訳連盟)の「関西」セミナーで、以前は大阪で実施されていたものがコロナ禍となりオンラインになってしばらくたちます。

 

対面で開催されていた頃は大阪市内での懇親会がセミナー後についていて楽しかったのですが、オンラインで便利になった分、「関西」という色は薄くなってきたように感じていました。

 

ところが今回のセミナーでは先生のお一方がずっと関西弁をしっかり使っていらっしゃって、「関西」を感じることができたのもよかったです。

 

 

webjournal.jtf.jp

 

↑ 今回のセミナー報告など、翻訳関係の情報が得られます。

 

 

 

おまけ:おやつのチョコモナカ。

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減量が必要な場合、これくらいのお菓子を1日1つ減らすだけでも効果があるということでした(でもおいしかったー)。

 

 

 

 

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