5月から始めた『英語のハノン〈初級〉』。
1日1ドリル、15分のペースでほぼ毎日練習しています。
始めたころに比べて多少は英語がなめらかに口から出るようになった気がします。
ハノンの効果かどうかわかりませんが、何となくリスニング力がアップした気もします。
普段から聞いている英語のPodcastが以前より聞き取りやすい。
他に特に心当たりがないので、もしかしたらハノンのおかげかもしれません。
今日は細かな進め方について書いてみます(長文です)。
ハノン未体験の方にはよくわからないと思いますが、使用中の方の参考になるかもしれません。
ここからはハノンの内容を既にわかっていらっしゃる前提で書きますので、やっていない方はご了承ください。
〈初級〉にはドリルが119個載っています(私が数え間違えていなければ)。
1日1ドリルだと約4ヵ月かかる計算。
私は現在、4割程度終えたぐらいです。
正確には「新しい」ドリルを1日1つしています。
これに加えて前日までの復習もしているので、正確には現在のところ1日5ドリルなのですが、これを毎日1ドリルずつずらして練習しています。
ちょっとわかりにくいでしょうか。つまり、
最初のころは
・前日の復習
・新しいドリル
のセットでやっていました。
でも、だんだんと難しくなってきて、
・前々日の復習
・前日の復習
・新しいドリル
となり、今では4日分さかのぼっています。つまり、例えば
・ドリル 7.3(4日前にしたドリルの復習)
・ドリル 7.4(3日前にしたドリルの復習)
・ドリル 7.5(前々日にしたドリルの復習)
・ドリル 7.6(前日にしたドリルの復習)
・ドリル 7.7(当日。初めてのチャレンジ)
です。
実質5日で1ドリルともいえます。
スピードが「ナチュラル」と「スロー」の2種類あって、最初のころはスローにすることもあったのですが、最近は慣れてきてがんばってナチュラルだけを使っています。
細かくいえば、
・ドリル 7.3(閉本)
・ドリル 7.4(閉本)
・ドリル 7.5(閉本)
・ドリル 7.6(閉本)
・ドリル 7.7(開本+閉本)
最後の「開本+閉本」を詳しく書くと、
本の該当ページを開き、
しおりで文を隠して何も見ずに音声を流し、
1文聞き終えたら
しおりを1行ずつ下にずらして、
1文ずつ文字を確認し、
聞き取れなかったところを反省しつつ
本を見ながら発音ー
ドリルの最後まで聞いたら、
今度は本を閉じて音声を流し、
何も見ずに発音ー
という流れです。
つまり「新しい」ドリルは2回やります。
「復習」のドリルは1回ずつ。
この流れだと同じドリルを少なくとも6回練習することになります。
日数にすると5日間。
5日間あると、初日にはついていけなかった文も、割とすんなりついていけることが多いです。
最初のうちは本を見るか見ないかにかかわらず、流れてくる音声についていけず、私の発音とよく重なってしまいます。
特に苦手だと思ったら、音源を使った発音練習の後、音源なしで本を見ながら数回音読練習しています。
初日にはつっかえつっかえだった文を、復習しているうちに反射的にスラスラと発音できるようになったときにはとてもすっきり。うれしいです!
でも、時々とても苦手なものがあって(たいていはその中に出てくる単語にあまりなじみがない場合)、そのときは5日目でも音声とかぶっての音読となってしまい、くやしいです。
時間としては1ドリルが2〜4分なので、6回すると12〜24分。
平均すると1日15〜20分程度。
毎日この程度なら何とか時間を作れます。
近いうちにもっと復習するドリルが増える気もしますが、どんなに長くても1日30分以内にしたい。
無理すると毎日は難しいですからね。
もうちょっとやろうかな、と思うところでやめておくのがポイントかな?
新しいドリルは多くて1日1ドリル。
復習するドリルは増えるかもしれないけど、前に進むのは1ドリルずつにしています。
著者の先生も1日1ドリルとおっしゃっています。
改めてお願いします。ハノンは1日1ドリルでよいです。1日1ユニットなどと発想できてしまうことこそ、これまで英語習得に失敗してきた理由です。1年がかりでよい、閉本でスラスラこなせるようになるまで。そうすればTOEICは900を超えているでしょう。逃げも隠れもしない、最初からそう明言しています。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2022年1月19日
時間がかかりすぎるようになれば、ペースを落として2日で1ドリルにするかもしれません。
もっとペースを上げて、完成度は低めでも、その分、2周、3周とこの本を繰り返して完成度を上げていく方法もあるようですが、私は最後まで到達したら、もう一度やらずに次の「中級」に進みたい。
でも人それぞれなので、自分が続けられる方法が見つかるといいですよね。
私の場合、本を見て1回、本を見ずに5回でだいたい「ナチュラルスピードですらすら言える」ようになります(これがこの本に書かれている「目標」です)。
だいたい、というのは完璧にすらすら言える文が多いけど、1ドリルに0~3文、9割程度の完成度のものがあるという意味です。
すべての文を10割の完成度にするのが理想ですが、その辺りはちょっと緩くやってます。
英語のレベルによっては、例えば本を見て5回、本を見ず25回で目標達成という場合もあると思います。
その場合、1日1ドリルだと時間がかかりすぎるかもしれません。
どれだけハノンに時間をかけるかによると思うのですが、先生は1日15分という目安を作ってくださっているので、これを参考にすればよいと思います。
『英語のハノン』に限らず、どんな習い事も、週1回まとめてやるのではなく、毎日15分。習字の授業を週1回受けて、達筆になった人はいません。週1回、体育の授業でサッカーをやって、サッカーが上手になった人はいません。毎日やることです。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2021年5月31日
毎日やるのが大原則なので、1日15分でやれる程度のドリル数を決めるのがよさそうですね。
3日で1ドリル完成、1週間で1ドリル完成でも問題ないと思います。例えば、
・ドリル 7.3(4週間前にしたドリルの復習)
・ドリル 7.4(3週間前にしたドリルの復習)
・ドリル 7.5(先々週にしたドリルの復習)
・ドリル 7.6(先週したドリルの復習)
・ドリル 7.7(今週。初めてのチャレンジ)
みたいな感じ。
ただその場合、最後までやり終えるのに1年前後かかる。
長い?
いや、でもこの1冊で1年。
すごくコスパのいい教材だと思います!
先生も1年かかってよいとおっしゃっていますし、365日を単純計算すれば3日で1ドリルです。
ハノンは、開本で1日何ユニットも速習するより、1ドリルを何日かかってでも閉本でこなせるようになるようにするほうが、はるかに効果があります。極論するなら、初級の第1部を、1年がかりでもいいから、閉本でスラスラ言えるようになれば、日常会話には困らないです。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) 2022年8月28日
第1部(34ドリル)を1年なら10日で1ドリルの計算になります。
逆にもっと英語のできる方なら本を見ずに1回で目標達成かも。
その場合は物足りなくて1日1ドリルではなく2~3ドリルしたくなると思います。
私も特に最初のころは気合いが入ってるし、文も比較的やさしいので1日3ドリルやったことがあります。
でも、そうすると復習に時間がかかってしんどくなり、やめました。
1日2~3ドリル進めても1日15分で目標達成できる人は〈初級〉だと易しすぎるかもしれませんね。
復習をせず1ドリルを完璧にするまでがんばってから、次のドリルに進むという方法もあると思います。
例えばドリル7.1だけを完璧になるまで1日15分、1週間がんばり、完璧になったら、7.2に進む(7.1はもうしない)。
でも、個人的には初日の完成度が低くても、その後、毎日1回復習すれば5日後にはほぼ完璧になっているので、その方が精神的にはつらくないし、時間効率もよいのではないかと思います。
初級、中級、上級などがありますが、おそらく多くの方は初級でも充分手ごたえを感じると思うので、まだ始めていない方は、背伸びせず素直に初級から1日15分を続けていけばよいと思います。
イギリス英語の音源も最近出たようなので、それを使ってもいいですね!
無料小冊子を読み、TOEICのことなど勉強になりました。
最後にタイトルの「進め方」からは話がそれますが、少しだけ発声時のポイントを。
英文を発音するときは、その文が使われているところをイメージして発音した方が上達が速いと思います。
機械的に繰り返すのではなく、実際に誰かと話していると想像すると、目標達成が速いと感じています。
友人の未来堂さんもがんばっているので、励みになります!
今回の記事は未来堂さんからお題をいただいて書きました。感謝!
英語のハノン 初級 ――スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル (単行本)
タイトルの由来となったピアノの教本「ハノン」。
私も子どもの頃やってました。
毎日、少しでもやる基礎練習。
時間にしたら英語のハノンと同じくらいかもっと短かった気がします。
でもサボらないのが理想。
今はピアノが英語になったけど引き続きコツコツ続けたいです!