Human Poweredさんの「Chat GPTセッション:ChatGPTは翻訳を変えるのか」をアーカイブ配信で視聴しました。
ChatGPT。名前はよく聞きますが使ったことがありません。
便利だとかすごいだとか聞くけど実際のところどうなんだろうと思っていたのです。
セミナーではChatGPTの仕組みと翻訳との関わりについて学べてとてもよかったです。
講義部分のあと、質疑応答などディスカッションの時間がたっぷりとられていたので理解が深まりました。
タイトルの「翻訳を変えるのか?」に対する答えとしては、「翻訳作業はそれほど変わらないけど、見直し段階では利用すると便利かもしれない」ということと、「翻訳の依頼が減るかもしれない」というところがポイントなのかなと思いました。
依頼が減るかもしれないというのは、ChatGPTに例えば「……といった内容を含めた文章を日本語、英語、中国語で作ってください」などと命令すると、それなりの文章を3ヵ国語で作ってくれるからです。
Google翻訳などでは原文が要りますが、ChatGPTでは原文すら要らない。
翻訳者もライターも減っておかしくない。
もちろん文学作品を書いたり訳したりする仕事は残るでしょうが(残ってほしい!)、市場の大半を占める産業翻訳はどうなのかな、と懸念されますね。
とりあえず自分に今できることは翻訳の実力を磨き続けることかな。
同時に、需要が先細る可能性も頭の片隅には置いとかなきゃいけないですね。
ChatGPTについては、チェックやリサーチで多少は使えそうですが、裏取りは必要だし、二度手間になったり、そもそも実務翻訳では守秘義務があるのでそれに違反しない範囲でどこまで利用できるのかと考えると、特に使ってみたいとは思えませんでした。
気が向いたら使ってみるかもしれませんが、今のところは他にも色々やることあるし、優先順位は高くしなくてもいいかも。
セミナーは翻訳者が知りたい内容をまとめて理解できたのでとてもよかったです。
Human Poweredさんは今後もセミナーがあるようなのでご興味あればチェックしてみてください(^^)/